西讃(せいさん)地区は、知人友人が家にくることが多い文化? 豪華な盆灯籠から、地域性の違いも見えてきました。

西讃(せいさん)地区は、知人友人が家にくることが多い文化? 豪華な盆灯籠から、地域性の違いも見えてきました。

はじめに
香川県の西端にある観音寺市。その場所でも盆灯籠はお盆に残る大切な風習として親しまれています。
観音寺市では、豪華な盆灯籠が多い!?
その理由は、知人友人をよく家に招き入れる、その地域の風習にあった?
一つの盆灯籠から、その地域の伝統、市民性を垣間見ることができ、文化の面白さに気づきました。

【紹介】

I(女性)さん
木谷仏壇観音寺店の女性社員(入社8年目)。
しっかりとした女性。誠実な対応。

高原(男性)
香川大学経済学部卒。
留年の危機に苛まれるが、2018年3月無事卒業。
with cafe特派員として活動中。

振り返り-盆灯籠とは-

お盆になるとお仏壇やお墓の前に飾る、灯籠のことをそう呼びます。
お盆の時に、お家に故人の霊が帰ってきますよね。
その帰り道に目印となるもの、故人が迷わないような道しるべとなるもの、それが盆灯籠なのです。
盆灯籠は、お盆の時期に、お仏壇の前とお墓の前に飾られることが多く、お盆の3日間のみ飾るところもあれば、8月いっぱいまで飾るところもあったり、期間はまちまちです。
色は3種類あり、故人の死から1年目には白色のものを、2年目には銀色を、そして3年目には金色をお供えすることが多いです。

観音寺店は豪華な盆灯籠!

ようこそ観音寺(かんおんじ)へ!はるばるお越しくださりありがとうございます!
ありがとうございます!今パッと見ただけでも、なんだか観音寺店さんの盆灯籠は大きく感じます。
そうですね!西讃地区の盆灯籠は、他の地域と比べて豪華なものが多いですね。サイズも大きく、装飾も派手なものが多いですね。
そうなんですね。確かに他のところより、豪華なものの割合が多いように思います。みなさん豪華なものを買われるんですか?

そうですね。昔から観音寺では盆灯籠といえば豪華なものが一般的なので、その昔ながらの風景を求めて、多くのお客様は「これこれ!」と大きなものを買われる方が多いです。もしかしたら、そうなるのは観音寺の市民性にもよるのかもしれないですね。
市民性?観音寺の方は、豪華なものを好む傾向があるのですか?
そうですね!豪華なものを好むというよりは、来客時に目に留まりやすいものを選ぶという性質でしょうか。
観音寺では、他の地域よりも知人や友人が気軽に家にくる機会が多いと思います。
隣の家で結婚があるときなどは、未だに近所の家に挨拶回りに行きますからね!
そんな風習があるんですか!僕の岡山県の実家でも、そういう話は聞いたことがないですねえ。
そういう古き良き風習が残っているのが、観音寺なんですねえ。
少し気恥ずかしいですけれどね笑
だからこそ、盆灯籠やお仏壇だけでなく、結婚式や何かのお祝い事の際にも豪勢にされることが多いです。
知人や友人が来ることが通常なので、その方たちにも楽しんでいただきたいという気持ちが強いのかもしれないですねえ。
素敵ですねえ。現代で忘れられてしまいがちな、交流の形が残っているのですね。盆灯籠でいうと、他の地域と比べて違いはあるのですか?
大きく二つの違いがありますね!一つ目は盆灯籠と一緒に、「扇子と手ぬぐい」を供えることです。

そうなのですね!盆灯籠の装飾は着物の役割があると聞きましたが、そこに扇子と手拭いも用意するのですね
そうですね。この着物を着てもらって、その後に手ぬぐいで汗を拭き、その後に扇子で扇いで涼んでもらうようになっています。これは、観音寺周辺だけだと思います。
そうなのですね!不思議な違いだなあ。
2つ目は観音寺の盆灯籠は箱付きです。香川の他地域ではお盆が終わったら盆灯籠を供養して、次の年はまた新しいものを用意します。観音寺周辺では使い終わった盆灯籠は掃除をして押入れの中にしまい、また来年のお盆がきたらそれを利用するようになっているんですね。
だから他の地域は、供養する年度によって白、銀、金と色を変化させていくと思うのですが、観音寺では色は好みでお選びいただいています。
地域によって、盆灯籠ひとつとっても本当に違うのですねえ。
そうですね。ただ、ここまで地域によって分かれているということは、それぞれの地域で大切に文化として継承されてきたからだと思います。それはなんだかこの地域に住む者としては誇らしく思いますね。
確かに、素敵なことですね。
そして改めて見ると、盆灯籠って本当に綺麗ですよねえ。芸術品のようです。
そう言っていただけて嬉しいです! この盆灯籠、実は地元の職人さんの手作りなんですよ。高松には高松の、丸亀には丸亀の、観音寺では観音寺の職人さんがいて、その方々が地域の盆灯籠を製作しています。
職人さんも地域ごとにいらっしゃるんですね!
その地域で使われるものを、その地域の職人が作る。
地域の中で本当に大切にされているからこそ、こうして地域内での製作と消費が行われているのでしょうね。

そうかもしれないですね。香川県にはうどんはもちろん、他にも風習や伝統など多くのものがありますが、盆灯籠もその中の一つとして、大切に後世に残されていくと嬉しいです。
故人を尊ぶ文化を、これからもお伝えしていければと思います。
どうしても時代の変化の中で置き去りにされてしまいがちな風習や伝統。しかしそこには大切な故人を尊ぶ気持ちや、そこにしかなかったものがきっとあるはずですものね。そういった文化を僕としても残していきたいなあと思いました。
素敵なお話しを教えていただき、ありがとうございました!
こちらこそ遠路はるばるありがとうございました!一つの香川の文化の伝道師として、これからも色々なことをお伝えできればと思います。

ちなみにIさん一押しの盆提灯はこちら

高原一押しの盆提灯はこちら

 

あとがき

多くの風習と伝統は、地域ごとに存在し、それらは大切なものであることは間違いありません。
灯籠、そして提灯。お盆という特別な日だからこそ、先祖を敬い、そして故人を偲ぶことを大切にしてきたことが良くわかりました。
日本一小さな県でありながらも各地域で長年引き継がれ、そして継承されてきた揺るぎなき文化。これからも絶やすことなくずっと続けていってほしいです。

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「あたたかい接客って魅力的だなあ」
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僕がそれまで持っていたイメージと、実際に行って、話して、体験してみるのとでは大違いでした。
ぜひ、木谷仏壇に興味を持ってくれると嬉しいです。

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